フランスで日本人の差別はある?フランス在住10年で分かったこと

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管理人もフランスに住んで、もう10年以上経ちました。不慣れだったパリ暮らしもいつしか楽にできるようになりました。

仕事や結婚などで相手とフランスへ行くことにした日本の方で、日本人に対して偏見や差別ってあるのかと気になる方もいらっしゃると思います。

管理人も夫となる人がフランス人で、将来の転職を考え、結婚を機に夫婦でフランスで暮らす事に決めました。 来る前はもちろんいろんな不安がありました。また、フランスで知り合いになった日本人の中で「差別をされている」とか「フランスが大嫌い」といって日本へ帰った人も見てきました。

今回は、そんなフランスでの日本人差別が本当にあるのかどうか。またあるとすればその原因や、ないとすればなぜ差別を感じる人がいるのか。

差別をされたと感じる時にどんな態度で臨むのが良いのか。・・・そんなことをお伝えできたらと思います。

では早速みていきましょう(^^♪

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フランスで日本人の差別はあるのか?ないのか?

日本人がフランスで生活をしたり、旅行したりする時に、「差別を受けた」と感じる方も少なくないようです。

私の実感から答えを言えば、『国民全体としてはない。でも一部の人にはある』という答えになります。

基本的にはフランス人は差別意識はありません。でもそれは、差別というより、フランス人の自己表現の仕方や、日本流の「もてなされる」サービスの 質と比較しての事ではないかという気がします。

言葉も分からず冷たい態度を取られると、「日本人だから差別されてい る?」と考えがちですが、フランスでは大体、お客さんに対するサービスは決して良いとは言えません。

旦那さん(フランス人)ですら、同じことを言います。日本からパリに戻った時にスーパーのレジで 「ボンジュール(こんにちは!)」と言われた時は、「フランスも変わったな~」と思いびっりしたと言っていました。

今はだいぶ良くなりましたが、以前はレジ係の人が物を投げたりするのはよく見かけたものです。でもそれもお国柄です。

フランスで日本人が差別と感じる具体例

フランスで日本人が「私、差別されているの?」と感じるシチュエーションで良くあるものを5つ挙げてみました。

・カフェで注文をなかなか取りに来てくれない

・レストランで店の側の都合で席を決めてそこに座らされる

・順番待ちの時、隣の人が先に注文を取られる

・ブティックで洋服を見ていたら、面倒くさそうな、嫌そうな顔をされる

・パン屋さんで言葉がわからない顔をされる

それぞれ、実際はどんなことが言えるのかをお伝えします。

1. カフェで注文をなかなか取りに来てくれない

フランスで特にパリでは、席についてもすぐ注文を取りに来てくれません。待つ事5分、長いと10分来ない場合もあります。

「お客さんが日本人だから?」いいえ、全ての人に対して遅いのです。

人気のカフェや駅前のカフェは、サービス係が1人で50ものテーブルを担当することもあります。なかなかスピーディーに注文を取ることはできません。

また、時には係の人が常連のお客さん話し込んでいるなんて事もあります。これもまぁ国民性ってところではないでしょうか。

まああとは、多少サービスが悪くても立地が良いと、「常にお客は来る」と思っているのかもしれませんね。

あんまり来るのが遅ければ、違うカフェに変えましょう(^^♪

2. ブラッスリーで勝手にテーブルにつくと怒られる

ブラッスリーと言って朝から夜までぶっ続けでオープンしているカフェレストランでは、自分が座りたい席があり勝手に店内で席につくと、不愛想に「待っててください」と言われることがあります。

こんな言い方をされて、「日本人だからこんな言い方をするの?」と差別と感じる人もいるようですが、これも店員さんがテラス担当か、店内の担当かとそれぞれの担当がきまっていますので、勝手に席に着かれるを嫌がります。

それに、店員さんは自分の担当ではない席のお客さんには、絶対に注文を取りに来ません。注文を聞きに来ないだけでなく、同僚と話込んでいたりすることもあります。

日本なら担当の店員が忙しくしているから、代わりに注文を聞くのが普通ですが、そんなことはしませんね。

ですので、座ったテーブルの担当の店員さんが来なければ、暫く飲み物もなしで待たされることがあります。

あと、フランス人は、店の人間でも客と対等だという考えが基本です。もし客の側が「俺は客だぞ!」と偉そうにしていると、「態度が悪い」と思われて、つっけんどんに接してきたり、悪い席に案内される可能性はありますね。

トイレに近い席に案内されたら、その可能性があるかもですね。

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3. 順番待ちの時に隣の人が先に注文を取られる

これは私も経験があります。

お肉屋さんとかチーズ屋さんで、順番を待っているときに、こんなことがありました。

「次回は私」と思っていたのに、隣のフランス人のマダムに先に注文を聞かれたんです。

正直なところ、「順番を飛ばされた」と思いました。

でもよくよく考えてみると、そのマダムは横に並んでいたので、どっちが先とも言えない状況だったんですね。

単純な間違いということもあり、差別という事ではないです。

4. ブティックで店員さんの面倒くさそう態度

ブティックに買物に行って、日本式に、棚から勝手に出して見ていると「勝手に取り出さないでください」と言われます。 これは管理人もフランスに来た当時に買い物に行った時に言われました。

また、たくさん出して見ていたら「あなたそんなに沢山見てどうしたいの?」と言われたこともありました。

これも、フランス流の「店員さんが丁寧にサービスしない」という習慣であ り、「定時に帰るのが当たり前」「要らぬ仕事は減らしたい」と考える店員さんがいますので、たくさん出して見られると不機嫌な顔をされます。

5. パン屋さんで言葉がわからない顔をされる

フランスパンの「バゲットを一つ下さい une baguette s’il vous plaît 」 は、発音によっては通じません。

「v」と「b」の違いがありますが、パン屋さんは「vaguette 箸の意味」と聞こえたようです。3回繰り返してやっと通じましたが、住み始めたころは、相手が努力していないと思っていましたが、わからない振りをしている訳ではない事が何年かしてから分かりました。

日本語の、「大家」と「親」の違いは日本人なら簡単に分かりますが、外人はこの違いを上手く発音できなくて苦労していますね。

ある外人さんが、アパートの契約の話で大家さんと言いたかったのに「おやさん」と言っていました、管理人も3回聞き直しまてやっと分かったことがありました。

6. 郵便局や公共機関のサービスの悪さと遅さ

これは、差別ではありませんが、郵便局はとてもサービスが遅いです。それに滞在許可書を発行する警視庁では長い行列がありますし、公共サービスの機関は対応が悪いことで有名です。

これはフランス人自身も認めていることで、そのようなものだと思うしかないですね。 質問をして返ってくる答えが毎回「違う」と思っているくらいでちょうど良いかもしれません。

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日本人がフランスに馴染みにくい理由

これまでも書いてきましたが、フランス人は独特の国民性があります。 日本人がフランス人に馴染みにくいとすれば、そこを理解できないことにあると思います。

私が思う、フランス人の主な国民性は以下の4つです。

1. フランス文化を大切にする

2. 自分の意見を主張する。黙っていると意見がないと思う

3. お客と店側は対等と考える

4. フランス語の発音がおかしいと、そっけなく「分かりません」と言ってくる

フランスで生活をするにはそれなりに準備が必要と感じます。

もちろん言葉のこともありますし、これらの国民性もしっかり理解してからフランスに行かないと、馴染むまでに時間がかかりますし、場合によっては日本へ戻るしかない事態も起こるのでしょう。

周りの人との協力も大切です。駐在員として派遣されたご本人は、仕事があるのでまだ良いのですが、家族は慣れない言葉と環境の中、「馴染みにくい」状態が何年も続くということになり易く、注意が必要ですね。

差別は全くないのか?

ここまで、基本的に差別はなく、そのほとんどはフランス人の国民性や習慣を理解してないからだというお話をしてきました。

ただ、若干の例外もあります。この章ではそんなお話をしたいと思います。

例外は主に3つ。『保守的傾向の強い地域』『社会的地位の高い人たち』『移民の受け入れに反対の人たち』です。

1.一部の排他的傾向の強い地域

管理人も一度だけそう感じたことがあります。ストラスブール市へ友人と行った時でした。

夕方に日本人の友人とレストランで食事をしていたら、斜めとなりのグループのテーブル席の一人の女性が、「一度中国へ行った時に、中国人がすごい下品な食べ方をしていた」というようなことを、私達に聞こえよがしに言っていました。

日本人の悪口ではありませんでしたが、嫌なものでした。
このストラスブール市というのは保守的な傾向が強いところとして有名です。

また、パリの一部でもそういうエリアがあります。

2.一部の社会的地位の高い人たち

いわゆる富裕層、社会的な地位の高い人の中に、差別意識のある人はいます。

彼らはエリート意識が強く、フランス文化を至上と考えている人もいます。お年寄りは特にアフリカ系やアラブ系の人を差別発言をする事があります。

ただ、私はそういう層の人からも、日本人だからと差別されたことはありません。

3.移民排斥運動の人たち

2017年の大統領選で極右の「フランス国民戦線党」が一時支持率を伸ばしたのをご存知でしょうか。この党首「マリーン・ルペン」が大統領に選出されそうになりました。

彼らは「フランスで失業者の数が多いのは移民のせいだ。」といって、フランスの治安を守るためにも外国人の受け入れは止めるべき姿勢を打ち出しています。

この極右党を支持しているのは、低所得者層の人達で、受け入れた難民の生活の向上に予算を使うのなら、今まで働いてきた自分たちの生活を改善してくれと思っています。

年金が減らされたり、外国人の受け入れで自分自身の仕事が奪われるのを心配しています。

決して多数ではありませんが、この党の支持率が高くなるのはフランス経済がまだ停滞しているという証拠ですね。

ただ、この党が躍進した背景には、前大統領の左派の政策でも経済が上向きにはならなかったし、右派の候補の公金横領事件があり、国民は「嫌気がさした」というのが強く、極右を積極的に支持したからではありませんでした。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

ほとんどのフランス人は日本人に対して差別は感じていません。 本屋さんに買い物に行くと、日本語で話しかけられたりしますし、むしろ和食、和食器やアニメ、可愛いグッズなど、日本ブームな側面もあります。

モネなどの印象派の画家のモチーフになった「浮世絵」などはフランスと日本文化の融合と思います。

それに、トヨタのような日本の優良企業がフランスに進出して、多くのフランス人を雇用しています。また、自分の周りに「日本贔屓」な友人をみつけて、フランスの生活を楽しむのが一番かと思います。

一緒にカフェなどに行って、話がはずめば生活もかなり楽しい物となっていきますね。辛いのは最初だけだと思います。

日本にも保守的な人はいると思いますので、相手がどう思っているかを考えるよりも、「いい人で面白いフランス人」とお友達になって、滞在が楽しくなれば良いと思います。

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